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Essay:Dial M

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vol.24 ATOM + WAR 

Apr 2003

ごめんなさい、本当のアトムは生まれてきません。
ロボット技術は進んだとはいえ、人間そっくりのロボットを作るには、まだまだ乗り 越えなければならない問題が山とあるでしょう。
やっと二足歩行できると言っても、本当の地面で歩かせたら、すってんコロリン、す ぐ倒れてしまうと想いますよ。
それ以前に、アトムを生み出せる正しい心と知恵を持った人間がどれほどいるか、っ て話ですが。

なんでいまだに戦争なんかやってんの?
それ、前世紀の遺物だと想っていた。
まだ戦争やる人がいるのか。
何万人もの兵士が行くのでしょう?
彼らは命令されれば、人を殺すんだ。
人を殺して、「上からの指示だったからしょうがなかった」と言い訳する。
まだそんな人間がたくさんいる。
まだそんな国がある。
悲しい。

まったく信じられない。
アメリカの大統領が狂っているとは言わないが、馬鹿であることは間違いがない。
この時代に、戦争を仕掛ける奴は馬鹿である。
多くの人を不幸に巻き込む、大馬鹿である。
理屈を説いたってしょうがない。
馬鹿の耳に念仏なのだ。
戦争を止める最大の方法は、馬鹿を辞任させることだと想う。
そういう法律はないのか、アメリカには?
「人を殺そう」と言い出す馬鹿を大統領にしておけるのか?
よくそれで民主国家なんて言えるものだ。
もちろん自由の国だから、馬鹿が大統領になって戦争をやっても許されてしまう。 そんな自由に意味があるのか?
戦うなら、本気でやれと言いたい。
本気というのは、もし開拓者魂が残っているなら、ブッシュ自ら戦闘服着て武器片手 にイラクへ乗り込み、そこで戦ってみろ。
砂と汗にまみれ、泥々になって歯を食いしばり、イラクの人のために戦ってみろ。
できもしないくせに。
生命かけてみろ。
できないくせに!
戦火の及ばない遠方で悠々とネクタイなんか締めて、眉間の皺だけでよく戦っている なんて言えるものだ。
小賢しい卑怯者!
うわべだけの弱虫!
馬鹿はこれだから困る。
こうして世界の人々が迷惑を被る。
ぼくらも決して賢いとは言えないが、少なくとも馬鹿ではない。
馬鹿であったらいけないと想う。
だから馬鹿の言葉に乗って馬鹿騒ぎを手伝ったりしてはいけない。
戦争を行うのは、人殺しなのだよね?
人殺しに意見されて、「そうかなー、人殺しの手伝いしないのは同盟国として恥ずか しいのかな」「人殺しの後始末を手伝うべきか?」なんて想う必要はない。
本当の卑怯者は、戦いを挑んでおいて自分自身は前線で戦おうとしない奴だから、そ んな奴にどうこう言われたくないな。
どんな理由があるにせよ、戦争は大量の無差別殺人である。
その犯人は、誰もが知っている。
それを忘れてはいけない。

いまこそ心の中に、本当のアトムを生み出すべきだ。
民族の壁を越えて人間を結び合わせ、利権や欲望から生命を守るべく、アトムの心を 抱くべきだ。
世界を馬鹿から救うために。

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