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Vol.19 eccentric
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Nov 2002
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今年の年始にマネージャーと、ゆったりと仕事しようね、 なんて話していたらば、本当に今年はのんびりになってしまった。
ふだんせっかちに何かしている自分には、あまりにのんびりしたペースって、ちょっと辛い。
慣れていないから、調子狂ってしまって、身体までおかしくなっちゃった。
けっこう性格はのんびりに見られているんですよ。
実際、ノホホーンとしているからね。
ウシ年だし。
でも何かするときのスピードって、妙に小忙しいんだ。
ちょっと焦っているときのほうが自分らしかったりする。
それにいつも何か考えているもんだから、何も考えないでいるのって、タイヘン。
嫌なことやつまらない事が堂々巡ってアタマの中をグルグルと、気がおかしくなりそうになる。
『変わった人たちの気になる日常』って本を読んだんですよ。
世界初の奇人研究の本。
その研究に当てはめると、どうやらぼくは奇人だ。
統計的な奇人の特徴は、
・非同調的、一般の社会規範に従わない
・創造的
・好奇心が強い
・理想主義的
・ひとつ以上の趣味に没頭している
・自分が風変わりである事を幼い頃から自覚している
・知的
・自分が正しくて世間が歩調を乱していると信じ、自説に固執し、ずけずけとものを言う
・競争心がなく、社会からの励ましを必要としない
・食習慣や生活様式が変わっている
・他人の意見や交友にとりたてて興味を示さない
・お茶目なユーモアのセンスを持っている
・独身
・たいてい長子かひとりっ子
・単語の綴りをよく間違える
そして
・偶然の一致を大切にする
なんていう感じで、交友と独身の項目以外はほぼ当たっている。
間違いなく、奇人ですよ。
いまさらなことだけれど。
しかし「奇人はそうでない人よりも幸せで、長生きする」という意見もあるから、あながちイヤじゃない。
しかし趣味ってことでいえば、ぼくは生き様が趣味だから、特別な趣味ってないかも。
何か始めても、すぐ仕事に繋がっちゃうんですよね。
とりあえず、いまの趣味は写真かな。
肝心の映画が指導しなかった今年は、少しずつ写真を撮りはじめました。
動く映像はずっとやってきたけれど、動かない映像も魅力的だなって。
というより写真は見るのは好きだけど、そういえば真剣にやってないなあ、って気付いた。 これまでも写真を使ったアニメーションのために、たまにパチパチ連写していたけれど、 もう少し腰を据えてやるとどうなるか、自分で見てみたくなった。
まだ当分、何も掴めないとは想うけど、とりあえず撮り続けなきゃ、と。
風景とかも撮るけれど、やっぱりヒトが好きかな。
で、友達とかのポートレートを撮ってます。
それが、なかなか想ったように撮れない。
というか、撮った写真みてもなかなかピンと来ない。
何百枚も撮って、やっと気に入ったのが1枚か2枚って感じ。
シロートだって自覚はしているのだけど、あんまりヘタだからイヤになっちゃう。
もともと僕は技術ヘタッピーだから、腕が勝負の写真はつらいモノあります。
だいたい僕には動いている映像が基本だから、瞬間を捉えるのって、すごく難しい。
どこでシャッターを押したらいいのか、よくわからない。
でもウマイ下手はともかく、何気に性格や心が表れるからオモシロイよね。
写真て、映画以上に撮るヒトの癖がわかる。
特にヒトを撮ると、そのヒトをふだんどう見ているかって、如実にわかってしまう…。
から、コワイな。
まあ、がんばって続けてみますよ。
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