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vol.33 CRANK UP!

Mar 2004

そして気が付くと、撮影の1か月は怒濤のように去っていった・・・
ぼくが「怒濤」なんていってもピンと来ないと想うけど。
いつものことで、タイヘンではない撮影はない。
でも『白痴』の後では、どんな困難な撮影もさほどではない気がします。
(それだけあの苦労はね・・・)

今回の撮影でいつもと違うのは、ぼくが絵コンテを用意せず、映像は俳優の演技まか せで、現場で台本片手に怒鳴ってたことか。
まるで日本映画のカントクのように。
慣れないことしたせいか、喉を痛めて声をすっかり枯らしてしまった。
歌舞伎町でロケしたり、ラブホテルや警察署が舞台となって、 50人の背広の男優達が一斉に芝居していたり、何十分も濡れ場を撮影したり。
『白痴』よりもさらに(自分にとって)意外性のある映画で、 でも恐らく例によってTZKらしい映画になってしまうのでしょうか。
ささやかに無駄な抵抗中。
映像はね、自分らしくなく、でも十分にTZKっぽくて、そのバランスが面白い。
これから映画作りのもっともクリエイティブな部分である、編集と録音が待っており ます。撮影は、材料集め。
これからがシェフの腕の見せ所、といった感じ。

今回も、素敵なキャストの皆さんに助けられた撮影でした。
不思議な縁で知り合えた安藤政信くん、またワイン呑みに行こう。そしていつか、例 の企画やろうね。
松岡俊介くんはホントウに巧くなった。次も(きっと)お願いね。
橋本麗香ちゃんもとても巧くなったよ。今年は出演作が次々に上映されます。
なんといっても川村カオリさん。ミステリアスで荒っぽくて、きれい。ぼくは好きで すね、あなたの感性が。
それから、オダギリジョーくんの見事なキレっぷり。楽しかった~!
小島聖さんの美しく謎めいた、たたずまい。
『白痴』を凌ぐ、あんじの怪演。
嬉しかったのは岩堀せりさん(ファンなんですよ)の長編映画デビューになったこと。
榊英雄さんもノって活躍。矢島健一さん、光石研さん、村田充くんと豪華な布陣。鈴木一真くんもありがとう!
そうそう、8ミリ映画以来、ひさしぶりに出演してもらった利重剛!
そして特別なのは奥田瑛二さんに、たっぷり出てもらえたこと。
草刈正雄さんは今回もキーパーソン。なんと“あの”人物を演じます(これもヒミツ)
他にもシークレット・キャストが続々登場するこの豪華さは、ああやっぱりTZK映画だなあ。
これだけの個性が意味を持ってひとつに集う。
映画ってフシギ。
そして関係の宇宙。
シンクロニシティ。

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