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Film Review


8mm手塚眞が最初に始めたのが8mmフィルムによる映画制作。アマチュアでありながら、数多くの作品で注目されました。
その後もテレビやMTV、商業映画の中にその映像は効果的に使われています。 8mmは手塚眞の原点であり、常に新たな実験を行っているフィールドでもあります。もっとも作家個人を表現している映像と言えるでしょう。


FANTASTIC★PARTY
1978年/8mm/カラー/サウンド/50分
脚本・監督 : 手塚眞
撮影 : 小口基史、荒木弦、手塚眞
音楽 : 中野豊、乙骨佳恵 ほか
製作 : 成蹊高校映画研究部
出演 : 井野美子、繰原優美、小口基史、小中和哉、手塚眞、山本奈津子、笹平剛 ほか
解説 :  手塚眞が最初に監督した処女作。日本を記録する8mmフェスティバル高校生部門特別賞を受賞し、審査員であった大島渚監督を初めとする多くの映画人に称賛され、愛されました。“青春はファンタスティックなパーティである”という手塚眞の指向は、その後の作品でも基調となっています。
あらすじ : 
街外れで「ヒマヒマクラブ」というサークルに集う少年たちのところに、彼らのマドンナである麗子と従姉妹のミチコが訪れる。彼女たちは屈託ない少年たちの夢のような騒動に巻き込まれてゆく。吸血鬼を自称する青年、自殺癖の少女、魔法を使う妖精など、不思議なエピソードの数々が明るく綴られてゆく。やがて発明狂の少年が空を飛ぶ装置を完成させ、皆は家ごと夜空に舞い上がるのだった。


MOMENT
1981年/8mm/カラー/ALFSサウンド/75分
脚本・監督 : 手塚眞
撮影 : 今関あきよし
音楽 : HANG RAIJIほか
プロデューサー : 湯本裕幸
製作 : MODERN SOUL FILM/MOVIE MATE100%
出演 : 矢野ひろみ、今井萠、斉川由美、西村良明、小林弘利、船越栄一郎、石上三登志 ほか
解説 :  大学に進学した手塚眞が自主映画仲間を集め、1年をかけて製作した大作8mm映画。“コミカルな悲劇”と称された物語は、漫画的な演出、目まぐるしく展開する映像やミュージカルシーン、重低音の特殊音響など話題が満載し、学生映画としては異例のヒット作になります。主演の矢野ひろみはアイドルのように迎えられ、文字通り8mmの代表作として、以降の学生映画のひとつのスタイルとして定着するほどの影響をもたらしました。ベルリン映画祭のヤングフォーラムでも招待上映されました。
あらすじ :  可愛いけどドジな高校生の女の子ポッキーは、100パーセント当たるという易者から「3日後に死ぬ」と予告される。彼女の心配をよそに、友人たちは恋の悩みを持ちかけたり、心臓病の少年に出会ったり、爆弾魔がうろついていたり、周囲は騒がしい。やがて予言された3日後、彼女はボーイフレンドの腕の中を死に場所と決めるのだったが、観客にとっても意外な結末が彼女を待っているのだった。


惑星TEトRA
1985年~現在/8mm/カラー/サウンド/上映時間不定
製作・監督・撮影・編集 : 手塚眞
出演 : 今井萠、手塚眞、池田新一、赤城忠治、やの雪、岡野玲子ほか
解説 :  手塚眞のプライヴェートなアート・フィルム。1回上映されるごとに作り替えられてゆく「成長する」映画として、ライフワークになっています。85年から製作が始まり、そのつど新たな場面を撮影し再編集されながら、現代まで続いているプロジェクトです。出演者を除くすべてを手塚眞がひとりで行っています。明確な物語はなく、未知の惑星とその文化の興亡になぞらえたイメージが連鎖的に展開されてゆきます。あらゆる8mmの撮影テクニックを駆使して、手塚眞のイメージの原点であり集大成的な作品とも言えます。


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