7月15日(水)

地獄で仏の松之山温泉


差し入れのプラムを選別する浅野さんとスタッフ



7:30 照明・演出・美術・装飾・製作部先発 
8:45 本隊出発
11:00 撮影開始 S#110 ・112 ・111一部

今回の撮影では絵コンテと、前日現場打ち合わせをしているために、おおまかなセッティングは 監督・カメラマンを待たずして始められる。
さらに、安河内照明部の凄いところは、ロケセットをスタジオに変えてしまうところ。建物の天 井に木の棒を這わせ、スタジオのバトン天井を作ってしまい、無数のミニ蛍光灯をつるしていく。
だから、初めての撮影場所には1時間前から先発するのだが、そうすると、撮影部も確認のため に早く出発し、照明のセッティングの際には、飾りをどけたりするため、美術・装飾部も早出を し、結局演出部・製作部と、ほとんど先発。本隊はというと、監督・記録・録音部・俳優のみ。 寂しい。
初日は、伊沢一人の下り。
廊下を歩く伊沢。恒松作品はライティングを加えるとまるで、その場所全体が絵画のよう。
屋敷の中をさまよい歩く伊沢の下りを撮影して、太陽がいい位置にくると、屋外撮影に。14:00 位にスタンバイするが、結局1時間待ち。みんな久々にのんびりとして、ボーっとしている。撮 影は予想通りのペースで、本日5カットのみ。
夕方には、宿に帰り、今日到着した草刈さんの部屋にて、監督・草刈・浅野・助監督の4人でひ っそりリハーサル。草刈さんは3ページの長ゼリフ、詩吟共に完ぺき。浅野さんは台詞はなく、 木枯の長ゼリフを聞いている表情の芝居。聞いているだけの芝居だが、これも何度もリハーサル する。
みんなはその間、温泉を楽しむ。実は東京の過密スケジュールと、これからの新潟の大空襲シー ンの合間の骨休みを当て込んだ松之山ロケ。気持ちのいい温泉に、奇麗な星空。さっそくスタッ フは近所に蕎麦スナックを見つけ、御乱交。その後監督も加わり、大騒ぎ。
その間、これから新潟で起こるクライマックス撮影に向けて、一部の美術部、監督補増井氏、 助監督山本氏は新潟へ向けて出発していった。



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