7月10日(金)

電源はオフにして下さいね(ウフッ)


伊沢に因縁をつける原田芳雄さん扮する落合ディレクター。
貫禄だ。
6:30 メイク開始
9:00 準備開始
9:30 リハーサル開始  S#34一部(薬飲むスタッフ)(麻薬吸うスタッフ)
         S#36一部(道具をひっくり返すスタッフ)
         S#28一部(メイクスペース)
         S#28一部(落合登場)(副調整室)(他)

“スタジオ内の点景”から撮影を始める。
大勢がごった返している中の、2〜3人しか写らないお芝居。それを3シーンほど撮影している うちに、原田芳雄さん始め“伊沢の同僚ADチーム”の支度をする。いよいよ、劇中の落合の登場 シーン。伊沢の唯一人の理解者である吉田役の松岡俊介さんも、今日から合流。原田芳雄さん扮 する落合他、伊沢の職場の登場人物達の登場する始めての下り。『登場初っぱなから、AD相手に 怒鳴り散らす暴君ぶりを発揮する落合と、しいたげられる伊沢を始めとするAD達』。その長芝居 をワンカットで撮影。
実はここがみそであった。2週間程前の桐生で、監督が「大丈夫です。思い切るところはやりま すから。(ニヤニヤ)。実はこの冒頭の5ページ分の芝居は1カットで行こうと思ってるんです 」「ほ、本当ですか!監督!?」。
というやり取りがあったからこそ、この強引なスケジュールをみんなに納得させていた。さすが、 原田さんは2〜3度テストしただけで、セリフ・芝居・カメラのタイミングを掴む。ただ長い芝 居なので、1度テストするだけでも5分程かかる。
しかし見事にOK。
その後、“副調整室”のシーン。
このシーンは予算の都合上、最大欠番候補だった。『ディレクター落合が、苦い想いで銀河のシ ョーを見ている』というくだり。
監督がにこにこ顔でタイムキーパー役の上白戸なお子さんにセリフの追加を耳打ち。
実は、撮影初期に現場で起った問題に、携帯電話があった。今回の撮影は大部隊でなおかつボラ ンティアスタッフなども多い。ごった返した現場だったため、何度か本番中に携帯電話のきり忘 れがあったのだ。それ以来、本番前には製作部から「本番行きマース!携帯電話の電源は切って 下さい!」と声をかけるのが習慣になっていた。(この現場だけではなく、最近の撮影現場では 多い。昔はなかったこと!)
そしてこのシーン。上白戸さんは「本番10秒前。スタッフの皆さん携帯電話の電源はオフにして 下さいね(ウフッ)」と色っぽいお姉さま声で…。
スタッフ一同苦笑い。



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