6月2日(火) 曇り時々晴れ

巨大あひる登場


巨大あひるの演技をじっと見つめる手塚監督

07:30先発メイク俳優部
08:00本隊出発
08:30準備開始
10:30アクションコーディネーター斎藤英雄氏入り
11:00リハーサル開始
12:00シュート予定 S#51仕立屋庭先/S#52一部路地/S#78階下の仕事場/S#79階段
15:30仕立て指導 五十嵐康子さん入り 藤村俊二さんと打ち合わせ 撮影終了後 路地関係ラッシュ

本日の撮影の最初のカットは、アキとトンボがいちゃついているのを背景に、不良少年チームが仕立屋の庭に忍び込むというカット。
アキ役のあんじさんは、映画初出演にして初キスシーン。本番では、監督の「もう一回」の声に何度もキスすることになるが、実に見 事にやってのけた。
そして、仕立屋登場と同じくして、この映画のために作られた巨大あひるが登場する。予算縮小のあおりでNGになりかけた、人の背丈 ほどもあるあひるは、監督の強硬な要請により見事初日を迎える。
お金がかけられないため、口が開き、首が揺れるだけのあひるだが、スタッフは面白がってワイヤーでひっぱたりと、演技をつける。 30分ほどテストをするが、監督とカメラマンの「やっぱり変」の一言であっけなくこのシーンからはずす。残念。
その後、仕立屋の藤村さんを入れてのシーンは、立ち回り。カメラポジションも俯瞰にはいるため、撮影準備、芝居の段取りに時間が かかる。2シーン撮り終えて、すでに17:00。S#78&S#79は室内に入るためこのペースだと準備中に夜になりそうなので、撮りこぼし。 基本的に、スケジュールと撮影ペースが大幅にずれていく。平均1カット2時間、1日4カット。スケジュール的には予定のペースで 行かないと成立しないのだが、具体的な改善行動には一向に向かわない。製作担当の中村氏と二人で、打開策を練り始める。
夜は40分ほどのラッシュ。ラッシュの映像は非常に暗く、全く見えないカットもあった。監督、藤澤、安田、安河内氏らで討議。基本 的にはラッシュを締めて焼いているのと、使っている映写機のレンズと光量の問題であるという。プレーンなまま焼けば問題ないとの こと。
試しに2カットほど焼き直し、後日新潟の映画館で再度上映して検討することにする。



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(C)Hakuchi Projects 1998