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TEO
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手塚治虫

MINT GREEN


TEO -もうひとつの地球-

(C) FUJITSU LIMITED 1997/1998

(C) FUJITSU LIMITED 1997/1998
1995年-1998年
総合プロデューサー:手塚眞
開発プロデューサー:村上公一(富士通株式会社)
ディレクター:増井広二
CGディレクター:池野美紀、朝倉民枝
アートディレクター:奥平イラ
サウンド・デザイン:赤城忠治
富士通研究所と手塚眞が共同で開発したパソコン・ソフトです。
まだゲームやビジネス・ツールばかりだった時代に“生物”や“癒し”といったテーマに取り組み、デジタル生物ソフトの先駆けになりました。女性やお年寄りといったユーザーに優しく、ビギナーでも簡単に始められるインターフェイスなど、パソコン・ソフトの市場に新しい風を吹き込みました。
パソコンを使って地球に似た惑星テオと交信するというコンセプトで、イルカに似た野生動物フィンフィンとの心の交流を楽しみます。フィンフィンは意志と感情を持ち、一種の人工知能ともいえる複雑な技術によって表現され、他の追随を許さない高度なソフトになりました。
ペットではないので飼い慣らせませんが、コンタクティー(ユーザー)の態度によって喜んだり怒ったり、甘えたりと様々な表情を見せながら、徐々に心が通じてゆきます。かわいいフィンフィンのリアルな仕草や、24時間365日、時間や天気などが常に変化してゆく美しい景色などが女性や子供、お年寄りに人気があり、世界19か国で合計58万本が販売されました。
センサーを使ったキーボードレスのインターフェイスなど、人に優しく未来的な試みも多数あり、コンピューターの専門家や人工生命の学者にも高く評価されて、数多くの賞を受賞しました。
手塚は総合プロデューサーとして企画からコンセプト、キャラクター・デザインやコンテンツのシナリオ、パブリシティや商品開発の指示など、プロジェクト全体をトータルに作り上げ、監修しました。
AI(人工知能)やコンテンツ・ソフトのレクチャーにも多数出席しています。
クリエイターとしての多彩な才能が遺憾なく発揮されたプロジェクトでした。
残念ながら現在は製造中止されています。
MPUグランプリ '96 BestContentsOfTheYear 受賞
マルチメディアグランプリ '96 MMCA技術賞 受賞
ChildrenInteractiveExpo '96、 '97(2年連続) ベスト・キャラクター賞 受賞

(C) FUJITSU LIMITED 1997/1998


『TEO』に関連するソフト

(C) FUJITSU LIMITED 1997/1998
CD :『TEO -もうひとつの地球-』

(C) FUJITSU LIMITED 1997/1998
Game :『TanTanTEO』フィンフィンリズムマスター

(C) FUJITSU LIMITED 1997/1998
Toy : ぬいぐるみ

Book : TEO絵本 フィンフィンの涙

Book : TEO-もうひとつの地球- 公式ワールドガイド
TEOのすべてを紹介したムックです。キャラクター図鑑やデータ、製作者インタビューも載っている貴重な本。

(C) FUJITSU LIMITED 1997/1998
CF : 私の中のもうひとつの地球篇
ソフトの発売に先駆けて大晦日のテレビで放送されたティーザー広告。短編映画のようなスタイルで制作されました。監督にCF界の異才・黒田秀樹を迎え、美輪明宏が男装で主演。巨大なセットや海外ロケなどをふんだんに生かしたスケールの大きなCFでした。

Animation : TEO THE MAGIC PLANET
テレビ用アニメーションのパイロット・フィルムとして試作されました。手塚眞原作で、ソフトには登場しないヒロインや悪役など、人間のキャラクターがメインとなり、フィンフィンは脇役に回っています。残念ながらテレビでの製作は実現しませんでした。

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