6月9日(火)

再見! 新潟!


02:00本隊オープンセット集合出発
04:00撮影開始予定 S#130イメージ・裏寂しい浜
08:30新潟俳優部オープンセット集合
09:00路地情景撮影 S#23-7路地情景/S#75-5 路地情景/S#12煙草屋・表
13:00撮影終了予定 撤収

前夜早く終了したのと、本日の予定が少ないので、昨晩は飲んだくれたスタッフが多かった。 というより、出発が早いため、寝ないで飲んでたスタッフもいた。そういうことはおかまいなしに、2:00出発。 当然夜明け前の浜辺は真っ暗で、準備のための照明をつけることから始める。浜辺は前日から徹夜で掃除舞台が出発していたため、ゴミ一つないはずが…。 ちょっと範囲を間違えていたため、ゴミ拾いが始まる。そうこうするうちに徐々に日が昇り始め、4:30頃撮影開始。 特殊造形で作られた恐竜の子供のような生物が、浜に打ち上げられている。それを空襲から逃れてきた伊沢とサヨが見つけるくだり。 二日酔いだった助監督も6月のまだ冷たい海の中に立たせられて、いっぺんに酔いも醒める。 サヨ役の甲田さんは薄い袖無しの布を身につけているだけ。早朝の海は風も冷たく寒い。 スタッフが防寒用のグランドコートなどを差し出すが、テストが始まるとすぐに脱いで芝居を始める。 実は寒いのは長袖を着ている浅野さんも同じ。俳優は天候に関係なく芝居上のつながりの衣裳を着なければならないため、こういうときにつらい。 もちろん逆に、真夏に冬の格好をさせられたり。しかし、浅野・甲田両名は、もちろん自分の仕事として、顔にも出さず芝居を続ける。 6:00には海での撮影も終わり、渋滞を予想して9:00オープンセット撮影開始だったが、時間があいたため8:30美咲町路地オープンセット集合で、一時解散。 照明部は大量に積み下ろしたライトをほとんど使わず、また黙々と積み出した。甲田さんは前期新潟分の撮影が終了したため、ホテルで仮眠後夕方帰京。 浅野さんは撮影が残っているため、オープンセットの控え室で仮眠。9:00からの路地の撮影は淡々と進む。監督が路地の出来映えをいたく気に入り、 しっかりとフィルムに定着させようと、いろんな角度からのカットを考え出した。 しかし当然いろんなポジションがあるということは、映画の中ではわずか2秒の通過カットでも、2時間近くセッティングにかかる。 『S#12煙草屋の中を覗く子供達』というのが、前期新潟最終カットである。セカンド助監督山本透、監督補の増井氏中心となってキャスティングした 新潟俳優部の人たちは、非常にすばらしい。 今日の子供達も、かわいかったり、悪ガキっぽかったり、楽しい子供が集まった。しかし、子供はやっぱり難しい。飽きるのだ。テストで非常にいい 芝居をするのだが、やはり飽きてくる。何度か本番を繰り返して、昼過ぎに終了。 一息ついて、東京への移動準備。まだ始まったばかりの2週間だったが、撮影ペース、地元との協力関係、オープンセットの施設、俳優の出入りの多 さ、スタッフ間の行き違い、打ち合わせできてない事項、等々。 あらゆる問題が吹き出したまま、何の解決もなされず、全ては東京へ送り込まれてしまった。



IE4(Mac)など一部ブラウザではメニューにあるDiaryをクリックしても制作日誌のタイトル一覧を表示できない場合があります。この場合はココをクリックしてください。


(C)Hakuchi Projects 1998