6月4日 木曜日 晴れ

8mmカメラマン・浅野忠信


初めての直射日光にまぶしそうな出演者たち

06:30先発衣裳メイク俳優部
08:45本隊出発
09:30リハーサル予定 S#19路地(モノクロ)/S#21路地防空演習(晴れた場合)/
        S#7-1&2伊沢の部屋/S#77伊沢の部屋(曇った場合)/
        S#42-1伊沢の部屋/S#43木枯の庭/
        S#18&S#222階の窓から隣家を望む
20:00戦争シーンビデオ編集

遮光幕が取り外された。最初の2シーンは、『過去に伊沢が撮影した8mm映像』という設定だったため、8mmフィルムで撮影される。 そのためこのくだりは、今までのライティングを全てやめ、自然光の日の光での撮影になる。この日は浅野忠信さんの出番はなかった のだが、監督のねらいと浅野さん本人の強い希望により8mmカメラマンとして撮影に参加。
後日スタッフ内の試写で、絶賛されることになる。最初の撮影カットは、お遍路帰りで嫁を連れてくる木枯のシーン。地元名物おばあ ちゃんの梅田千代さん(木枯の母役)初出演で取材も入る。午前中かけて撮影終了。
午後は戦時中の防空演習を再現。この映画の演出テーマでもある、俳優を生かした演技ということで、助監督による新潟俳優部(エキ ストラ)を使った演出が始まる。結局14:00位で8mm撮影は終了。その後、室内撮影に入る。
このあたりから木枯邸向けの曇り狙いが一向に撮影できない不安が、徐々にわき上がる。最後のS#77は夕景で、非常に微妙で美しいシ ーン。そのためライティング、クレーンワークともに時間がかかり、夜に夕方の明かりを作り撮影し続けて、20:00頃終了。
ちょうど夕食時にラストカットのライティングをし続ける状況が続き、毎晩この時間まで夕食が食べられない。太陽と追いかけっこし つつ、1カットでも消化しようとしている為なのだが、スタッフ&キャストの精神衛生上の心配が募ってくる。
夜には、演出補の増井氏が新潟の編集室を借りて、戦闘シーンを挟み込んだニュース素材を完成させる。



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