5月26日(火) 曇のち晴れ

浅野忠信深夜の密会

泉谷しげるさん、イザリ役を熱演


08:00本隊出発
08:30準備開始
09:30シュート予定 S#9一部アパート一室/S#50路地/S#52一部路地
19:00S#38仕立屋の外観(前日取りこぼし分)
20:005月23日撮影分&路地テスト撮影分ラッシュ予定
21:00浅野忠信さん『伊沢の部屋』滞在

『S#9の一部』はアパートの窓内の、人物のみ撮影。入り口にいるスリのカットも一緒に撮影できれば、1シーンは埋まるのだが、スリ 役の沼田元氣さんのスケジュールがあわず、この1カットのみ。予定より早めに進行していたが、S#50の『満州浪人の歌』のテイクで& セッティングに多大な時間がかかり、結局飯押し13:00位で午前の部終了。
遮光のため、雨よけもかねてシルクの代わりに張っているビニールシートが、風にあおられ音問題が発生。結局、歌はアフレコとなる。
飯後S#50-1朝の情景の準備にはいるが、カメラが伊沢の部屋の2階にあがり、更にクレーンを突き出し、かなり広い絵を作り出したと ころから、照明部より日没に間に合わない可能性を申告される。本日のテーマはイザリ役の泉谷しげるさんのカットを撮りきることなの で、段取りを変更。急遽セッティングをばらして、泉谷さん出演のS#52の一部の準備に入る。これも、仕立屋役の藤村俊二さんのスケジ ュールがあわず、1カットのみの撮影。藤村さん登場の不良少年達との庭での立ち回りが、これから撮る泉谷さん出演のカットと直結で あることと、極力丁寧な芝居の段取りをつけたいという監督の狙いに従い、藤村さんの役を助監督の吹き替えでリハーサル。その間に泉 谷さんの支度を仕上げる予定だった。しかし、イン間もないための不慣れや、泉谷さんとの打ち合わせで支度がのびる。しかも、結局芝 居をつける内に、カット数は3カットに増える。
そのときだった!このセットが夕方に弱いことが判明!木枯邸方向から井戸向けだと夕陽を遮光しきれないのだ。時間とNGとの戦いの中 で、マスターショットを撮影後、事故発生。芝居の中で泉谷さんの頭上を、馬飛びで逃げるシラミ役の新谷君が、着地に失敗。足の痛み を訴える。骨折全治2週間と判明。みんなの心配の中でも、撮影を続けなくてはならない。その後のカットは新谷君抜きで撮影する。何 とか日の光がぎりぎりのところで泉谷さん出演カットを撮了。
日の光をライティングで作りながらS#52の後半を撮影。19:00過ぎ終了。初日撮影分のラッシュがあるため、本日もS#38は撮影せず。照明 部は終日遮光対策に追われ、ライティング時間が少なくなることが、徐々に問題化しつつある。
20:00過ぎよりスタッフルームでラッシュ。人数は入りきれず2度上映。問題なし。本日の事故の反省会を一部で開き、翌日の準備。
その夜、監督と浅野忠信さん本人の役作りの希望で、セットの仕立屋の2階の伊沢の部屋に、一晩泊まる。美術部・衣裳部による極秘の 歓迎イベントが仕込まれていたが、翌日の準備について照明部等と打ち合わせが立て込んだ為、誰も知らない極秘のまま中止。が、極秘 のはずの歓迎イベントは、なぜか浅野さん本人の耳にも入っており、楽しみにしていた浅野さんは歓迎イベント中止を後々まで残念がっ ていた。監督と浅野さんは2人きりでAM1:00まで伊沢の部屋に。演出部チーフ、スタッフルームで待機したまま翌朝へ。



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(C)Hakuchi Projects 1998