映像界の次代を担う若者たちに、映画の撮影現場で実際に体験学習をしてもらいながら、 育てていこう。「映像十字軍」はそんな思いから始まりました。
広く全国から映画製作を志す人々を一般公募したところ、我々の予想をはるかに上回る
150通もの応募が集まり、中には、なんとアメリカやオーストラリアなど海外からの
応募も寄せられました。
約10倍の競争率を勝ち抜いた15名の十字軍たちは、5月クランクインの撮影に先駆
け3月から、撮影の殆どが行われる新潟に住み込み、メインの撮影場所となったオープ
ンセットの建設や、スタッフの受け入れ態勢などを行い、撮影準備をしながら、映画製
作を学んでいきました。撮影が始まってからは、それぞれ演出部、美術部など各パート
に配属され、プロのスタッフと代わらぬ働きぶりで、映画「白痴」の製作をささえてい
きました。
撮影終了後、それぞれの道を歩き始めた彼らのうち何人かは、次の仕事を得、早くもプ
ロフェッショナルとして活躍を始めています。
また、このような成果が上げられたのは、当初は右も左もわからなかった十字軍たちに、
映画製作のイロハを1つ1つ教えていった映画「白痴」のスタッフの賜物だとも言えます。
今後の活躍が期待される15人の元「映像十字軍」たちです。
東 英児 (あずま えいじ) 1970年05月24日生まれ | 装飾部 | |
以前はケーブルテレビ会社に勤務。映画とともにバイクとカメラをこよなく愛する。 | ||
石岡 智洋 (いしおか ともひろ) 1973年03月11日生まれ | 製作・宣伝部 | |
安吾作品を愛読。しかしその半生は「堕落」というより「脱落」の連続であった。 | ||
石川 伸彦 (いしかわ のぶひこ) 1973年08月21日生まれ | 製作部 | |
大学休学中。卒論のテーマは「ドイツ映画」。ハイライトが似合うクールガイ。 | ||
岩脇 伸和 (いわわき のぶかつ) 1972年10月27日生まれ | 製作部 | |
桐生出身。家具職人であり、調理師免許を持つ。職人の心で映画作りに臨む。 | ||
木村 輝一郎 (きむら きいちろう) 1975年05月23日生まれ | 美術部 | |
自主製作したポップアート的短編が評価され十字軍へ。「映画を夢見る下町少年ポップ」(本人談) | ||
斎藤 暁生 (さいとう あきお) 1972年03月07日生まれ | 美術・装飾部 | |
大学院で社会学を専攻するも、「人生は見ているよりも作った方が面白い」と思い立ち十字軍へ。 | ||
佐藤 弘隆 (さとう ひろたか) 1971年04月30日生まれ | 美術部 | |
彫刻を学んで培った高度な造形感覚と、肉体労働で鍛えた人並み外れた体格を併せ持つ。 | ||
鈴村 鏡子 (すずむら きょうこ) 1974年11月18日生まれ | 美術部 | |
時にシュール、時に鋭い独特の語り口をもつ。仏教美術についての造詣が深い。 | ||
須田 真 (すだ まこと) 1976年05月12日生まれ | 美術部 | |
イタリア語を専攻する関西人。ラテンパワーで現場を盛り上げるムードメーカー。 | ||
中池 浩之 (なかいけ ひろゆき) 1972年06月20日生まれ | 演出部 | |
背は高いが腰は低い。エキストラへの電話連絡などでその慇懃さを遺憾なく発揮。 | ||
中根 克 (なかね かつみ) 1964年01月19日生まれ | 演出部 | |
「大学院卒業後一流企業に就職、ボストン支社勤務」というキャリアをかなぐり捨て、第二の人生を映画に賭ける。 | ||
長谷川 圭介 (はせがわ けいすけ) 1976年08月11日生まれ | 製作部 | |
大学休学中。甘いマスクと甲斐甲斐しい働きぶりで誰にでも好かれる。 | ||
松村 真子 (まつむら まさこ) 1974年07月11日生まれ | 製作・経理部 | |
得意技の「超高速電卓ブラインドタッチ」を駆使して経理に励む。イエモン狂いとしてもつとに有名。 | ||
八木 孝道 (やぎ たかみち) 1979年11月03日生まれ | 美術部 | |
高校卒業後、受験勉強そっちのけで十字軍入りした「恐るべき子供」。小津安二郎とカート・コバーンを敬愛する。 | ||
渡辺 映予 (わたなべ みつよ) 1972年01月29日生まれ | 照明部 | |
通称「ゴマちゃん」。照明助手の経験を映画製作に活かす。みそかつ作りにも定評あり。 |
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